東洋経済オンラインでこんな記事を見つけたった!
高校も塾も行かずに合格! 京大3兄弟の秘密
家庭内でできる“最強の教育”とは何か
探求学者という塾である。これは素晴らしい!!!自分も藝塾という塾を主宰しているが、まさにこの塾と同じことをやっている。時代的にもすでにこの流れが本格化していくだろう。すでにセンター試験も数年したら全く違うものになるだろう。
この探求学者という塾は、数学を教えるのにNHKスペシャルの「リーマン予想」を視聴させ、その後君たちがガウスだったらどうする?や一億円の数学の問題を解く当事者の気持ちにさせるなど、やる気を自発的に起こさせるインセンティブ教育を実践している。
素晴らしい!実に素晴らしい!この塾があれば藝塾は閉鎖しても大丈夫そうだ。
基本的に、おいらが教育に関して言えることはたったひとことである。
あとは、それぞれの方法論の違いに過ぎない。とはいえ、そこは勉強、もちろんやり方はあるが、結局は教師との出会いと本人のモチベ、これが勉強で一番大事なことである。
そして、ある目標を設定する受験勉強に関しては、対応策がある。それは結局決まった分量をやることである、決まった分量の問題をそつなく解けることである。そのために結局は当人のモチベに行き着くのだ。
そのモチベーションは結局当人の好奇心に由来する。目の前に垂れ下がった人参で頑張るには限界がある。大学に入ってスーパーフリーのようなサークルで遊びまくりたいという願望を持っている奴はそもそもで怠け者で楽して徳を取ろうというゲス野郎だから、そもそもで有名大学には受からない、と言いたいのだけれども、結局、人生とは残酷なものでそういう奴が意外にたくさん受かってしまう。
しかし、たったひとつだけこの塾の方針で間違いがあった。間違いではないのだが、これは俺の経験則からの話だが、結局”受験勉強”に関する限りは受験参考書の丸暗記に尽きるということだ。
もちろん、モチベーションを上げるために、センスオブワンダー、世界のゾクゾクワクワクを紹介するのは正しい。しかし、それのみを通じて世界史を教えたり化学を教えたりすると根本がグダグダになりかねない。
かくいう私自身が被験者になったからわかるのだ。というのも、おいらは世界史を塩野七生を読んで勉強した。司馬遼太郎を読んで日本史を勉強した。理科はニュートンを読みまくった。しかし、塩野七生を読んだからといって、センター世界史が解けるわけではない。ニュートンを読みまくったって、サイエンスを読んだからって、セルを読んだからって、サイエンティフィックアメリカを読みまくったからって、ヴァザーリの芸術家列伝を読みまくったからって、センター試験で9割とれるわけではないのだ。
確かに、俺はそのおかげでまがりなりの”教養”はついたかもしれないがその分、6浪することになったのも事実だ。効率よく、自分をマネージメントする力を測るもの、それに五教科を使っているに過ぎない。体力では差が如実に現れるが、勉強ならばもやしっ子だっていじめっ子に体躯可能だ。そこに福沢諭吉は気づき、富国強兵の元に万人に選挙権を与え、一身独立させたのだ。受験に関する限り、本質はそこにある。
それが今回の記事を見て思ったことだった。
代表の宝槻さんは、ビジネスの才能もあり部屋数もたくさんある。イケイケドンドンな企業だ。この教育方針なら是非とも成功して新しい松下村塾を作り上げていって欲しいと思う。
俺は、まぁ、のんびりたったひとりの塾背に今はベストを尽くすまでだ。藝塾も熟成不足で来年度からまだ続けられるか定かではないが、もし続けられなかった場合にはこの塾をオススメしようかしらん。
藝塾代表、一ノ瀬健太