教養・担当より

なぜいま、教養なのか?

 

教養コースは、なんのための講座か、下記に講義動画がございます。

この後に続く紹介文をお読みになってからでもぜひごらんいただければ幸いです。

 

 

情報美学と教養について

 

 

教養とは、ただの”ことば”です。テクノロジーを駆使して塾生自らが世界や自分を自発的に考える講義にしたいと思ったこと、そしてかっこいい名前にしたいと考えた結果、そのように名づけました。情報ということば、それにプラスして、わたしの専攻でもある美学ということばを足して領域に広がりを持たせました。美学という学問は、ワクワクゾクゾクを研究する学問分野です。この世の胸高鳴る喜びならばなんだって美学の探求する専門領域に括られます。数学や理科、社会、地理、歴史、公民、はてはプログラミングまで学校では教えてくれないゾクゾクワクワクを、学校という組織の都合上、またどんなに教員が優秀であっても教えることができない、学問の壁を縦横無尽に打ち破り闊歩する、そんな学問のダイナミズムを塾生に伝えられたら本望という気持ちでやっております。

最近は、塾生の要望もあり、マンガのネームやiPhoneとの正しい付き合い方やLINEスタンプ、また批判的想像力に基づいたメディア・リテラシーの習得ができるよう講義しております。iPhone中毒に関しては最近の親御さんの気になるトピックでもあるでしょう。そうしたもろもろのことについて一緒に考えてその塾生にふさわしいオリジナルで唯一の答えを模索する講座でもあります。

 

 

 

親・保護者のみなさまへ

 

 

 

ところで、さっそくですが、このサイトを見られているお父さん、お母さん?国民の義務とはなんでしょうか?憲法を読んだことはありますか?また天安門事件を子どもたちに説明できますか?

日本が戦争に負けたこと、知っていますか?

つい最近のことですが、慶応大学の学生で日本とアメリカが戦争をしたことを知らない学生がいて、びっくりしたと教授の間で話題になったことがありました。その学生は、その後、先生、どっちが勝ったんですか?と質問をしたそうです笑。

また、東大に通う友人にも天安門事件について、まさかなぁ、と思い冗談でたずねてみたところ、彼もやはり知りませんでした笑。私が所属する大学の学科で天安門事件を知っている人数はかなり少ないことでしょう。大学生の多くにとっては、といいますか、日本に生きる95%の人間はひょっとしたら天安門事件を知らないのではないでしょうか。

名前だけは知っている。だけどその内容は知らない。この私だって自分を棚に上げられものでなく、たいしたことを知っているわけでもありません。ですが、私はこう思うのです。

受験勉強はとても大切です。ですが、それ以上に大切なものがあります。それは、受験勉強の知識に”血”を通わせることです。頭から、臓腑で理解する、ということです。それを藝塾では対話を通じともに考えていきます。

当然、今の質問や問題は受験勉強にもでてくるような内容です。おおかた学んだことは忘れてしまうものです。

太平洋戦争を知っていても、天安門事件を知っていても、二次方程式の解の公式を、お父さん、書くことができますか?

今、お父さんを笑ったお母さん、熱力学第二法則を知っていますか?

人間は、覚えたことは忘れてしまいます。たえず思い出すか、自転車か泳ぎのように身体で覚えるかしなければ忘れてしまいます。

藝塾では、身体知化に重きを置きます。

わたしは、戦争や天安門事件を知らない彼らがいることはとても素晴らしいことだと思います。なぜなら、それは今まさにわたしたちが生きる日本の豊かで平和な社会を体現しているエピソードだと思うからです。難しい四字熟語を使うならば、太平の世をお腹をたたいて言祝いだ鼓腹撃壌というものでしょうか。

とはいえ、今が平和であっても未来が永劫平和かどうかはわかりません。平和とは、たえず見えないところで膨大なコストを払っているのが常です。国家間の利害、軍事力のパワーバランス、言論の自由、民主主義、そうしたもろもろのパラメーターが複雑に絡まりあって現在が形作られています。

情報美学では、こうしたもろもろのファクターを自然、本、人との対話、ネット、ツイッター、フェースブック、LINE、テクノロジーのすべてを融通無下に使いこなし、自らで主体的に情報を疑い、読み取り、考え、疑い、決断する”良き市民”になるための方法を一緒になって考えていきます。そもそもで教養は教えられるものではありません。ただ一緒に無私になって考えることができるまでです。

藝塾では、自らの教養をともに一緒に耕します。

情報美学の講義で扱う内容は、その日その日で異なります。

 

 

そして、なぜいま、メディア・リテラシーなのか?

 

 

先週は、言論の自由について講義しました。天安門事件からアラブの春、なぜ言論の自由は守られねばならないのかについて、受験の知識を使いながら、その知識に血を通わせ、腑に落としました。頭の知識が、対話を通じて血肉になる、それはなにも塾生だけでなく、わたしも彼らと対話することでより”深い”理解にたどり着かせてもらってます。

ピカソのような塾生の発想力にはいつも驚かされてばかりです。

今週は、メディア・リテラシーの核心部分を教える予定です。

来週は、民主主義の砦であるオープンな図書館について話すのでしょうか。それはわかりません。内容はいつも塾生と話し合って決めるからです。塾生のニーズや要望にそって教える内容は変更します。というのも、真の学問は”その場の対話”から生まれる、というのがわたしのモットーだからです。

ソクラテスは、それを問答法と呼び、孔子はそれを、”人によって道を説く”と語りました。

講義内容は、生ものです。旬な情報を旬なままに教え伝えます。いや、教え伝えるというのは適切ではないですね。教え学び、議論し合う。質問し合う。そうやって互いに協力して、学問の”真理”(こんなことばを使うと一気に宗教っぽくなりますね(^^;;)まぁ、学問の醍醐味というものでしょうか。そうしたものなどを一緒に考えたい塾生はぜひ一度、騙された!そんなつもりで来ていただければ幸いです。

 

藝塾・塾長・越後スター 一ノ瀬健太

最新の講義はこちらから。

 

これまでの講義アーカイブはこちら↓

 

 

 

6月14日(日)情報美学コース

6月7日(日)情報美学コース

5月24日(日)情報美学コース

5月17日(日)情報美学コース

   

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