梅雨が明け、学校が夏休みに入り、いよいよ本格的な夏が到来しました。
本日、藝塾では近所にある石神井公園にて風景画課題を実施しました。
真夏の炎天下の中、日陰を探して描く場所を決め、皆さん熱心にスケッチしました。
石神井公園は東西に長く、スケッチポイントが沢山あり、選ぶのに迷う程の広さです。
緑が大変綺麗でした。
夏休みということもあり、若い人たちをあちらこちらで見掛けました。
正に夏という季節を感じることができます。
風景画は、実は静物画や人物画よりも難易度が高いと僕自身つねづね感じており、生徒さんにはそのことを伝え、描く上での留意点を細かく説明しました。
近景・中景・遠景と奥行き感を出したり、ごちゃごちゃとした木々の葉っぱをどのようにして表現するかや、池の水面の描き方などなど様々に注意すべき点があちこちに散らばっています。
屋外なので、時間によって陰影が刻々と変化して行くため、どの時間の様子を描き写すかでも印象が全く異なります。
特に朝夕の微妙な太陽光下での風景が個人的に好きですね。
写真でも、朝夕の太陽光下での撮影によって幻想的な写真が撮れたりするものです。
なぜ朝夕の光が良いのかというと、明るい場所と暗い場所の差がはっきりしていることにより、陰影のバリエーションが豊かになり、画面内においてモチーフ等がはっきりと立体感を形成できたり、遠近感・空間感をしっかりと作ることができるからなのです。
特に油彩画や水彩画などの西洋絵画では、日本古来の絵画と異なり、モチーフの立体感、画面内の遠近感・空間感を重要な要素として扱うため、光による陰影がとても大事にされます。
現代では写真をスマホやタブレット、デジカメなどで簡単に撮影できますが、あえて面倒な作業を通して絵画を描くことも大変良い機会になるかと思います。
写真とはまた異なる独特の雰囲気を醸し出せる絵画を目指して、これからも頑張って描き続けましょう!
またこのような課題をどんどん実施できたらと思います!
来週からは夏休み、藝塾も一ヶ月お休みさせていただきます!みなさんへの宿題はよく学びよく遊ぶことです!では、また来月に!(^-^)
最近鉄棒にはまっている染谷浩司がお伝えしました。
さて、ここからは上野・アメ横のヴィーナスこと私、鎌田がお伝えいたします。
今までにないような蒸し暑い日々が続きますが、みなさまお元気でしょうか?
藝塾では先週の日曜日に夏休み前最後の授業を迎え、暑さに負けずスケッチをいたしました。場所は石神井公園の三宝寺池です。
染谷先生もレポートをしてくださいましたが、夏休み前最後の授業で折角なので私も思い出に残したいと思います。
当日は他にもスケッチをしている方が何名かいらっしゃいました。やはり石神井公園には画用紙を広げたくなるような、素敵な空気が流れているように思います。
それでも部屋の外に出てスケッチをする、という機会が中々ない人も多いはず。藝塾生の2人もスケッチは初めてだそうです!どんな作品が出来るのか楽しみですね!
まずは三宝寺池の周りをプラプラあるきながら、どこを描くのか決めます。歩きながら趣味の話や将来の夢など、話が膨らみます。小学生の男の子は博士や宇宙飛行士、パティシエなど、なりたいものがいっぱい!化学の本が好きだそうで、とってももの知りです。高校生の女の子はどこの大学に行きたいのかしっかりと考えていて、逆にこちらが「面白そう!」と聞き入ってしまいます。
そうこうしているうちに、描きたい場所が決まりました。まずはデッサンを始めます。初めてのスケッチ、なかなかどう描き初めてよいのかわからないながらも、2人とも真剣に鉛筆を走らせます。今までの授業では最初にデモンストレーションをする事がありましたが、やはり最初は自由に描いてもらった方が、その子の目線が光る力強い絵になるように感じます。もともと持つ自分自身の力、それを曲げずに、折れてしまいそうな時だけそっと手を添える、そんな教育が1番なのでは…と最近感じます。
話が逸れてしまいました…。
デッサンを終えて水彩絵の具で着彩に入ります。石神井公園には緑がいっぱいですが、緑と一言で言っても深い緑、黄色っぽい緑、ほとんど灰色みたいな緑、と様々です。自然の中の色の多様性を感じる事が今回のスケッチのポイントの一つでもあります。
描き上がった作品、いかがでしょうか。男の子作品、ダイナミックな色づかいがとてもいいですね。でも何がどこにあるかもしっかりと観ていて、景色と見比べると驚くほど正確な位置に描いているんです!女の子の絵はいつも丁寧に描いてあって感心させられますが、今日もその良さがしっかりと出ていますね。手前の緑と奥の緑の描き分けに苦心していましたが、努力の結果がしっかりと出ています!男の子が「僕が大人になったらお姉ちゃんの絵を買う!」と言っていたのがとても微笑ましかったです。
さてさて、長くなりましたが、藝塾は8月いっぱいは夏休みにはいります。9月のカリキュラムも出ていますので是非ご覧ください。随時入塾大歓迎です!
それでは、よい夏休みを!